【北京時事】中国の第14期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第4回会議が5日午前(日本時間同)、北京で開幕した。李強首相が政府活動報告を行い、今年の経済成長率目標を「4.5~5.0%」に設定すると明らかにした。景気低迷が長引く中、前年の「5%前後」から引き下げた。目標引き下げは3年ぶり。国防予算は前年比7.0%増とした。全人代では、今年から始まる第15次5カ年計画(2026~30年)も審議する。会議は12日に閉幕する。
25年の成長率は5.0%で、何とか政府目標を達成した。無理な成長を追わず経済の実情に合わせるため、目標を引き下げたとみられる。景気を下支えするため、家電買い替えなど消費喚起策に取り組む方針を示した。
国防予算の伸びは鈍化したものの、引き続き成長率を上回る高い水準を維持。軍備拡張路線の継続を鮮明にした。予算額は1兆9095億元(約43兆4000億円)で、日本の26年度当初予算案の防衛関係予算(9兆353億円)の約4.8倍の規模となる。
5カ年計画は、内需拡大やハイテク技術の自主開発などが柱。今回の5カ年計画を経て、35年までに1人当たり国内総生産(GDP)を20年から倍増させる目標を盛り込んだ。
政府活動報告ではまた、「台湾独立の分裂勢力に断固として打撃を与える」と表明。習近平国家主席の悲願とされる台湾統一に向け、武力行使を辞さない構えを示した。
高官の失脚が続く軍については、「中央軍事委員会主席責任制を全面的に深く貫徹する」と改めて明記。同委主席である習氏への忠誠を訴えた。
【時事通信社】
2026年03月05日 15時34分
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