中朝旅客列車、6年ぶり再開=観光客受け入れ本格化か―対米にらみ思惑一致



【丹東(中国遼寧省)時事】中国と北朝鮮を結ぶ旅客列車が12日、約6年ぶりに再開した。列車は新型コロナウイルスの影響で2020年から停止していた。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は国連安保理制裁の対象になっていない観光業の育成を重視。中国人客の本格的な受け入れ再開も視野に入れているもようだ。

12日午前10時(日本時間同11時)すぎ、国境沿いの中国遼寧省丹東側から来た列車が鴨緑江に架かる「中朝友誼橋」を渡り北朝鮮側へ入った。列車は丹東・平壌間が毎日、北京・平壌間が週4回運行。両首都間を約24時間かけて移動する。

ただ、当面は外交官ら公務関係者が主な乗客で、一般客の利用はまだ先になりそうだ。中国の旅行会社の関係者は「当局から北朝鮮観光を再開するとの通知は来ていない」と話す。北朝鮮のビザ(査証)発給のめどが立っておらず、現時点でツアーは組んでいないという。

コロナ禍前、北朝鮮を訪れる外国人観光客は中国人が最多で、北朝鮮の貴重な外貨獲得手段となっていた。北朝鮮情報の専門サイト「NKニュース」は、19年には推計35万人の中国人が訪朝したと報じている。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国と対岸の北朝鮮を結ぶ「中朝友誼(ゆうぎ)橋」を通る旅客列車=12日、中国遼寧省丹東

2026年03月12日 23時10分


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