
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2026年分の土地の路線価(1月1日時点)を公表した。住宅地や商業地など標準宅地の評価基準額は全国平均で前年比2.9%プラスとなり、5年連続で上昇した。
現在の評価基準額の計算方式が導入された10年以降で、上昇率は最大となった。東京都内を中心とした住宅需要の高まりのほか、インバウンド(訪日客)向けのリゾート開発などが背景にあるとみられる。
都道府県別では36都道府県で上昇した。東京が上昇率9.4%と最も高く、沖縄が6.6%で続いた。
変動率が横ばいだったのは岐阜など3県。下落したのは新潟や島根など8県で、前年より4県減った。下落率も5県で縮まった。
都道府県庁所在地の最高路線価の変動を見ると、上昇が44(前年35)、横ばい3(同11)で、下落は0(同1)だった。下落がないのはバブル期の1991年分以来だという。上昇率が最も高かったのは佐賀市の17.0%で、盛岡市の13.0%が続いた。いずれも佐賀、盛岡両駅付近で、周辺の再開発などが影響しているとみられる。
路線価の最高額は東京・銀座の鳩居堂前で、1平方メートル5336万円。41年連続トップで前年比11.0%上昇し、過去最高を更新した。1万円札1枚当たりの面積で、約64万9000円となる。
【時事通信社】
〔写真説明〕41年連続で全国最高の路線価となった東京・銀座の鳩居堂前=6月29日午後、東京都中央区
2026年07月02日 07時58分