
【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は30日、SNSで、パレスチナ自治区ガザの暫定統治機構を監督する機関「平和評議会」がイスラム組織ハマスの「完全な武装解除」について合意に達したと発表した。英BBC放送によると、ハマスも合意を認めた。合意は段階的に実行されるが、順調に進むかは不透明だ。
武装解除は、トランプ氏が推進するガザ和平計画の「第2段階」に当たるが難航していた。武装解除が完了すれば、イスラエル軍がガザから撤退。「国際安定化部隊(ISF)」と新たなパレスチナ警察部隊がガザの治安を担うことになる。
トランプ氏は「(合意は)永続的な平和と安全に向けた記念碑的な一歩だ」と称賛した。米当局者は電話会見で「イスラエルが(和平計画を)順守しなければ、トランプ氏は大いに失望するだろう」とけん制した。ただ、イスラエルメディアによると、同国首相府関係者はハマスが武装解除しない限り、和平計画の第1段階に定められた現在の駐留地域から軍を撤退させないと述べた。
平和評議会は31日、和平計画実施に向けた工程表を公表し、イスラエルに対し、軍事作戦を遅滞なく停止し、段階的に撤退するよう求めた。ハマスの武装解除については、初めにガザの警察や行政当局などが所有する武器を暫定統治機構に引き渡す。続いて重火器の廃棄が行われる。個人所有の武器は、パレスチナの法律に基づいて処分される。
トランプ氏はSNSの投稿で、ガザは最終的に「新たなパレスチナ政府」に委ねられることになると強調した。今回の合意ではエジプト、カタール、トルコが仲介役を務めたという。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ米大統領=30日、ワシントン(AFP時事)
2026年07月31日 23時25分