
【カイロ時事】米国防総省は30日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を目的としたイラクでの任務を完了したと発表した。同日が米軍の撤収期限で、「秩序ある撤収は任務成功を示す」と成果を誇示。ただ、米軍不在で「力の空白」が生じ、治安悪化への懸念のほか、米国と軍事衝突するイランが隣国イラクへの影響力を拡大する可能性がある。
米軍は2003年のイラク戦争を機に駐留。11年に撤退したが、ISの勢力拡大を受け14年に再び部隊を展開した。21年に戦闘任務を終了。約2500人が駐留しイラク軍への助言や訓練を続けたが、米国は対中国戦略に軸足を移すため、24年にこれらの任務終了でイラクと合意した。
国防総省は声明で、訓練や情報提供は続けつつも「(安全保障上の)責任はイラク政府にある」と強調した。イラクのザイディ首相はこれに先立ち、米軍撤収で主権が確立され、イラクの歴史において「新たな一日となる」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕29日、バグダッドの米軍基地で、離陸に備えるC130輸送機(AFP時事)
2026年09月30日 18時29分