与党陣営、過半数割れ=首相「アラブ系政党が票買収」―イスラエル総選挙



【エルサレム時事】イスラエル選管は30日未明、27日に投票が行われた総選挙(国会定数120)の最終結果を発表し、ネタニヤフ首相率いる与党陣営の過半数割れが確定した。連立交渉が焦点となる中、ネタニヤフ氏は29日、躍進したアラブ系政党が票の買収を行ったと主張。反ネタニヤフ勢力の協力を妨害する狙いがあるとみられる。

選管によると、与党陣営は53議席、ユダヤ系反ネタニヤフ勢力は48議席を獲得。アラブ系2党は19議席となった。

ネタニヤフ氏が党首を務めるリクードは第一党を死守したものの、32議席から5議席減らし27議席となった。アイゼンコット元軍参謀総長率いる野党ヤシャルは21議席を獲得した。一方、アラブ系政党は10議席からほぼ倍増。対パレスチナで強硬な極右勢力が力を持つネタニヤフ政権への反発で、アラブ系市民の投票率が上昇したことが背景にあるとみられる。

イスラエルメディアは29日、選管トップが国内治安機関シャバク(シンベト)に宛てた書簡で、外国からの資金提供や票の買収について調査するよう指示したと報じた。これを受け、ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)で、アラブ系政党の不正で「選挙が盗まれた」と主張。アラブ系政党に協力してはいけないと強調した。

ただ、選管は声明で「選挙の公平さが組織的に損なわれたとする主張には根拠がない」と反論。シャバクも「民主的かつ合法的に投票した集団全体」を中傷すべきではないと訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕イスラエルのネタニヤフ首相=28日、エルサレム(AFP時事)

2026年10月30日 18時05分


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