スペイン列車事故、死者69人に=乗客名簿に2邦人、安否確認急ぐ



【パリ時事】スペイン中部トレド県で28日に高速列車同士が衝突した事故で、同国メディアは29日、死者が69人になったと伝えた。重軽傷者は180~200人に上る。現場では救助・捜索活動が続いた。

木原稔官房長官は29日の記者会見で、乗客名簿に日本人2人の氏名が載っていたとの連絡をスペイン当局から受けたと明らかにした。在スペイン日本大使館に現地対策本部を設置し、2人の安否確認を急いでいる。

サンチェス首相は28日、同県ウルダの事故現場を視察。29日から3日間を服喪期間にすると述べ、「高速鉄道の信頼回復と利用者の安全確保に向け、必要な措置を断固として講じる」と訴えた。

衝突した2本の列車には計約540人が乗車していた。運行の自動管理システムに不具合が生じ、先行する列車が停止。その後、管制センターが手動に切り替え後続列車に進行を許可し、惨事につながった。プエンテ運輸相は記者団に、管制の判断について「説明がつかない」と批判した。

ブラジルから観光でスペインを訪れ、列車に乗り合わせた女性は公共放送に「(座席で)眠っていて、目覚めたら体が宙を舞っていた」と衝撃の大きさを語った。一方、男性乗客は「ハイテク技術がそろっているのに、衝突は理解できない」と怒りをあらわにした。

スペインでは1月にも高速列車同士が衝突し、46人が死亡した。今回の事故との関連性は低いとみられるが、サンチェス氏は「1年に2件もの高速列車事故は容認できない」として、原因究明と再発防止に全力を挙げる姿勢を強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕28日、スペイン中部トレド県で発生した高速列車同士の衝突事故現場(AFP時事) 〔写真説明〕衝突事故を起こした高速列車=29日、スペイン中部トレド県(AFP時事)

2026年10月29日 19時34分


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