司法省OB、異例の長官辞任要求=大統領盟友の裁判介入に抗議―米



【ワシントン時事】トランプ米大統領の盟友ロジャー・ストーン被告が偽証罪に問われた裁判で、司法省が介入して求刑を撤回させたことに抗議する同省の元当局者らが16日、バー司法長官の辞任を求める異例の声明を出した。米メディアによると、共和党や民主党の政権に仕えた1100人以上の元当局者が賛同している。

声明は司法省の介入が、不偏不党で政治的影響を受けないという原則に反し「公正な司法行政に重大な脅威をもたらす」と批判。「司法省への評価と信頼、さらに法の支配を傷つけるもので、バー氏の辞任が必要だ」と訴えた。

また、介入に抗議してストーン被告の裁判担当を外れた連邦検事の決断を「英雄的な例」として支持。今後、同様の事態に遭遇した場合は「監察官や議会への報告、不当な指示への不服従、さらに必要なら辞職と(事情の)公表」などの手段を講じるよう、現職の当局者らに促した。

【時事通信社】 〔写真説明〕バー米司法長官(左)とトランプ大統領の盟友ロジャー・ストーン被告(AFP時事)

2020年02月17日 14時26分


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