米韓、今春の演習延期=新型ウイルス、安保に影響



【ソウル時事】米韓両軍は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今春に予定していた米韓合同軍事演習を延期することで合意したと発表した。

感染拡大が続く韓国では、韓国軍や在韓米軍の兵士からも感染が確認されており、軍内でさらなる感染を防ぐ異例の判断。新型ウイルスが安全保障にも影響を与えている。

韓国政府は23日、感染拡大を受け、警戒レベルを最高レベルに引き上げた。両軍当局者は27日の記者会見で警戒レベル引き上げを考慮し、「計画していた上半期の合同指揮所演習を延期することを決定した」と発表。期限は「別途の知らせがあるまで」としている。

演習延期は韓国で平昌冬季五輪が開かれた2018年以来。ただ、米韓両軍は昨年、米朝の非核化協議を後押しするため、例年春に行われる野外機動訓練と指揮所演習の規模を縮小するなどしていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕27日、ソウルで、米韓合同軍事演習の延期について記者会見する米韓連合軍司令部の報道官ら(EPA時事)

2020年02月27日 19時00分


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