
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は19日、ベルギーの首都ブリュッセルで開いた首脳会議で、ウクライナに今後2年間で総額900億ユーロ(約16兆円)の融資を行うことを決めた。当初計画していたロシアの凍結資産の活用は見送り、EU予算を担保に市場から資金を調達する枠組みを採用する。
EU域内には、ウクライナ侵攻後に凍結されたロシア中央銀行の資産約2100億ユーロ(約38兆円)があり、うち約1850億ユーロ(約34兆円)は、ブリュッセルに拠点を置く証券決済機関ユーロクリアが保管している。ベルギーは、ロシアによる報復や訴訟などのリスクが自国に集中すると主張し、凍結資産の活用に反対していた。
【時事通信社】
〔写真説明〕19日、ブリュッセルで記者会見する欧州連合(EU)のコスタ大統領(ロイター時事)
2025年12月19日 18時08分