特殊詐欺でも比から指示か=「ルフィ」、70人規模グループ統率―全国連続強盗との関連捜査・警察当局



全国で相次ぐ強盗事件で、フィリピンから実行役に指示を出していた「ルフィ」と名乗る人物が、同国に拠点を置く70人規模の特殊詐欺グループ幹部だったとみられることが29日、捜査関係者への取材で分かった。

日本で詐取金を引き出す「出し子」らにもフィリピンから指示を出していたとみられ、警視庁は手口に共通点があるとみて調べる。

捜査関係者によると、特殊詐欺グループ幹部らとみられるのは、警視庁が窃盗容疑などで逮捕状を取っている渡辺優樹、今村磨人両容疑者ら4人。「ルフィ」と名乗る人物らとされ、いずれもフィリピンの入管施設に収容されている。

渡辺容疑者らはフィリピンを拠点に少なくとも70人規模のグループを率い、2017年12月~19年11月、日本の高齢者ら約2300人から計約35億円を詐取した疑いがある。

闇バイトで集めた日本人をマニラ首都圏のホテルに集め、財務省職員などを装って電話をかけさせていたほか、日本で高齢者からキャッシュカードを受け取る役のメンバーらには、フィリピンから指示を出していたとみられる。

【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁

2023年01月29日 15時51分


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