
【ワシントン時事】トランプ米大統領は11日、南部ケンタッキー州で行った演説で、中東情勢悪化に伴う原油価格高騰を受けた国際エネルギー機関(IEA)加盟国による石油備蓄の協調放出が「原油価格を大幅に下げる」との見方を示した。
トランプ氏は、「過去最大となる4億バレルの協調放出合意を歓迎する」と表明。放出が「米国と世界への脅威を終わらせる」と訴えた。
トランプ氏はこれまで、米国とイスラエルの対イラン軍事作戦をきっかけとした原油高に関し、「極めて小さな代償」と指摘。イランによる核開発の脅威を排除することを優先する考えを示していた。
米戦略石油備蓄(SPR)の放出についても、バイデン前政権下での大量放出を批判するなど消極的な姿勢だった。ただ、11月の中間選挙を控え、国民の生活コスト高への不満がトランプ氏の支持率低迷に直結する中、各国との協調放出にかじを切った格好だ。
〔写真説明〕11日、米南部ケンタッキー州で演説するトランプ大統領(AFP時事)
2026年03月12日 10時19分