「現役世代に」「物価高対策を」=公示後初の選挙サンデー―各党演説に有権者ら【25参院選】



参院選公示後初の選挙サンデーとなった6日、全国を飛び回る与野党幹部や各候補者の街頭演説には熱が入る。「現役世代に向けた政策を」「物価高対策を」。厳しい暑さの中、日本の未来を考え耳を傾けていた有権者からはさまざまな声が聞かれた。

与野党の党首が午前と午後に分かれてマイクを握った横浜市の市営地下鉄センター南駅前。同市の大学1年の男性(18)は、初めて有権者となった選挙に「社会保障などで高齢者ばかりに税金を使うのではなく、現役世代に焦点を合わせて」と求めた。

近くに住む自営業新谷剛さん(60)は両党首の演説を聞いた上で、国際情勢を話題にした与党を評価。川崎市の会社員安藤芳宏さん(52)はトカラ列島での群発地震を踏まえ、「東日本大震災のときは対応が後手後手になっていたと思う。先回りの対策をしていってほしい」と注文を付けた。

兵庫県姫路市のJR姫路駅前では、野党のベテラン議員が演説。買い物途中に足を止めた市内の主婦(78)は「娘は氷河期世代で賃金が上がらず大変。子や孫の世代にとって夢のある社会にしてほしい」と賃金や物価、社会保障などで将来を見据えた政策を求めた。

自身が結婚する際には選択的夫婦別姓制度が実現していてほしいと願う同県尼崎市のアルバイト宗利姫華さん(23)は、「男女平等を強くうたう人を選びたい」と話した。

札幌市でも気温30度を超えたが、野党幹部らの演説に多くの人が集まった。ベビーカーに娘を乗せたまま真剣に聴き入った同市の40代女性は「物価高をどうにかしてほしい」と切実な思いを語った。

同市の会社員男性(42)は「北海道ではコメ問題だ。農家の人が働きやすい環境づくりをしてほしい」と訴えた。

〔写真説明〕参院選公示後初の日曜日を迎え、街頭演説に集まった人たち=6日午後、横浜市 〔写真説明〕参院選公示後初の日曜日を迎え、街頭演説に集まった人たち=6日午後、兵庫県姫路市

2025年07月07日 07時06分


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