「村上祭の屋台行事」など追加登録=無形文化遺産、ユネスコが正式決定



国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は11日、無形文化遺産に「村上祭の屋台行事」(新潟県村上市)など6件の行事や技術を追加登録すると決定した。日本の無形文化遺産登録は昨年の「伝統的酒造り」以来。

追加登録が決まったのは▽「和紙」=越前鳥の子紙(福井県越前市)▽「山・鉾・屋台行事」=常陸大津の御船祭(茨城県北茨城市)、村上祭の屋台行事、放生津八幡宮祭の曳山・築山行事(富山県射水市)、大津祭の曳山行事(大津市)▽「伝統建築工匠の技」=手織中継表製作―の6件。

今回の決定は、「和紙」などの既に登録されているグループを拡張するもので、日本の無形文化遺産数は23から変わらない。登録件数が多い日本の審査は実質2年に1度だが、「拡張提案」は例外的に審査を受けることができ、昨年に続いての登録が実現した。

日本は現在「書道」の新規登録をユネスコに提案中で、2026年秋ごろに可否が決まる見通し。さらに「神楽」と「温泉文化」の新規提案なども決定しており、神楽は28年、温泉文化は30年の登録を目指す。

〔写真説明〕新潟県村上市で行われる「村上祭の屋台行事」(文化庁提供) 〔写真説明〕福井県越前市の伝統的和紙づくり「越前鳥の子紙」(文化庁提供) 〔写真説明〕茨城県北茨城市で行われる「常陸大津の御船祭」(文化庁提供) 〔写真説明〕富山県射水市で行われる「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」(文化庁提供) 〔写真説明〕滋賀県大津市で行われる「大津祭の曳山行事」(文化庁提供) 〔写真説明〕さまざまな文化財建造物の畳に使用される「手織中継表」の製作風景(文化庁提供)

2025年12月11日 18時05分


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