対領空侵犯措置は「当然」=レーダー照射で内倉統幕長



中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射を巡り、自衛隊制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長は11日の定例記者会見で、「日本の防空識別圏内であり、空母から発艦した艦載機に対し、対領空侵犯措置を適切に行うのは当然だ」と述べた。約30分間の照射を「危険な行為だ」と批判し、警戒監視や情報収集に万全を期すとした。

内倉氏は、今回レーダー照射を受けた空自F15戦闘機を操縦でき、自身も過去に対領空侵犯措置に当たっていた。今回のような約30分間にわたる断続的な照射を受けた経験はないとした上で、「(自分なら)大変ストレスを感じていたと思う」と語った。

中国海軍「遼寧」を中心とする空母打撃群については「極めて高いレベルと認識している」と述べ、中国が日本周辺での軍事活動を拡大させているとして、警戒感を示した。

〔写真説明〕定例記者会見に臨む自衛隊制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長=11日午後、防衛省

2025年12月11日 19時44分


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