
中部電力は9日、浜岡原発(静岡県)の地震想定に関するデータ不正問題について、立地自治体である同県御前崎市の市議会で、問題の経緯を説明した。市議からは「言語道断」「信頼を裏切られた」などと厳しい批判が集中した。
臨時で開かれた原子力対策特別委員会に、中部電からは豊田哲也原子力本部長ら4人が出席。河原崎恵士委員長は「原子力発電の安全性を揺るがす許し難い暴挙だ」と非難した。豊田本部長は「信頼を失墜させ、事業の根幹を揺るがしかねない事案であると深刻に受け止めている」と謝罪した。
委員からは「重大な事態で言語道断だ」「信頼していた中部電に裏切られた」などと批判が集中。地域住民への早期の説明を求める意見も出たほか、同社の林欣吾社長が欠席したことに「社長自ら謝罪に来るべきだ」と怒りの声もあった。
豊田本部長は、原子力規制委員会の定例会合が開かれる14日以降に、林社長が訪問し、謝罪する意向を示した。
一方、同社の植田光紀静岡支店長は県庁を訪れ、県幹部に経緯を説明した上で「県民の信頼を裏切る行為と認識している」と述べ、謝罪した。県幹部は「本当にひどい話だ。しっかりと検証し、県民への説明を求める」と応じた。
〔写真説明〕浜岡原発を巡るデータ不正問題で、静岡県御前崎市議会の原子力対策特別委員会で謝罪する中部電力の豊田哲也原子力本部長(前列手前から2人目)ら=9日
2026年01月09日 17時49分