
東京都大田区のマンションで音響設備会社社長の河嶋明宏さん(44)が殺害された事件で、逮捕された同社営業部長山中正裕容疑者(45)が「意見したら激高された。殺虫剤を噴射し刺した」と供述していることが10日、警視庁大森署捜査本部への取材で分かった。
襲撃前後で着替えたとみられることも判明した。捜査本部は同日、同容疑者宅を家宅捜索し、衣類やパソコン、同社の支給明細など約30点を押収。計画性の有無などを調べる。
捜査本部によると、山中容疑者は任意聴取に対し、「河嶋さんの態度に不満があった」と供述。7日に河嶋さん宅を訪れて伝えたところ、激高され、「玄関にあった殺虫剤を顔に噴射し、ひるんだところを脅すために持参した果物ナイフで太ももや首を刺した」「追い掛け、後ろから刺した」と話した。
その後、発覚を遅らせるため、玄関に置いてあった鍵で施錠しドアの郵便受けに入れたという。
ダイニングキッチンや廊下のほか、浴室や脱衣所の床にも血痕が残されており、同容疑者が体に付いた血液を洗い流した可能性がある。
防犯カメラを調べたところ、同容疑者が7日午後5時ごろに自宅を出る際は黒の上下姿だったが、同5時40分ごろに現場マンションに入る際は白の上着で、スニーカーも変わっていた。さらに同7時半ごろにマンションから出た際は元の服装に戻っていた。捜査本部は同容疑者が襲撃前後で着替えたとみている。
河嶋さんは8日午前、ダイニングキッチンで多量の血を流して死亡しているのが発見された。10カ所以上を刺されるなどしたほか、両手の指には抵抗した際にできたとみられる防御創が複数あった。
【時事通信社】
〔写真説明〕山中正裕容疑者の自宅へ家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=10日午前、東京都大田区
〔写真説明〕山中正裕容疑者の自宅の家宅捜査が終わり、段ボールなどを運び出す警視庁の捜査員ら=10日午後、東京都大田区
2026年01月10日 17時43分