被災地へ「いつか恩返しを」=全国枠入学生、初の卒業式―宮城・南三陸高―東日本大震災15年



東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町にある公立の南三陸高で1日、卒業式が行われた。2023年に設けられた全国募集枠で入学した1期生3人も卒業証書を受け取った。親元を離れて町で過ごした3年間と新たな出発に、笑顔と涙が入り交じった。

3人は「南三陸kizuna留学生」として、寮で暮らしながら、学校生活を通じて地域住民との交流を重ねてきた。4月からは町を離れ、進学など次へのスタートを切る。

東京都出身の有川颯さんは、防災について学びたいと考え入学。「たくさんの方に支えていただいた。東京よりも南三陸が地元だと感じている」と話した。神奈川県出身の小畑孝太朗さんは、震災や被災地に関心があり、同校を選んだ。「さまざまな人と関わりながら震災について学び、観光事業の現状についても肌で実感した」といい、大学で観光を専門的に学ぶ予定だ。

3人とも異口同音に「いつか南三陸へ恩返しをしたい」と話す。山形県出身の伊藤芽衣さんは「町の人たちが本当に大好きで、第二の故郷。離れても、何度も通いたいし、関わり続けたい」と涙交じりの笑顔で語った。

〔写真説明〕卒業式を終え、退寮式で花束を受け取った「南三陸kizuna留学生」の(左から)有川颯さん、伊藤芽衣さん、小畑孝太朗さん=1日午後、宮城県南三陸町 〔写真説明〕卒業証書を受け取る伊藤芽衣さん(右から3人目)=1日午前、宮城県南三陸町 〔写真説明〕南三陸高の卒業式後、教室で笑顔を見せる伊藤芽衣さん=1日午後、宮城県南三陸町 〔写真説明〕卒業式を終え、教室で友人と言葉を交わす有川颯さん(中央)=1日午後、宮城県南三陸町

2026年03月03日 16時01分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース