
妻に対する殺人容疑で逮捕され、釈放から5年を経て高張潤被告(49)が殺人罪で起訴されたことを受け、死亡した妻麻夏さん=当時(41)=の60代の母親が24日までに報道陣の取材に応じた。「やっとここまで来た。長かったがほっとしている」と語った。
高張被告は、事件から約3カ月後の2021年2月に逮捕されたが、処分保留で釈放された。それでも麻夏さんの母親は、警視庁の捜査員に「時間がかかっても構わない」と真相究明を要望。墓参りを日課にしながら「ずっと変わらない悲しさや悔しさ、怒りの毎日」を過ごしてきたという。
今月17日、捜査員から連絡を受け墓前で合流すると、「こんなにかかってしまい申し訳ない」という謝罪とともに、高張被告を起訴したとの報告を受けた。母親は「細かいことの積み重ねで大変苦労されたと思う」と捜査員に謝意を伝えたという。
母親によると、麻夏さんは4人きょうだいの長女で正義感が強く、しっかり者で仕事熱心だった。事件当時は「子供が生まれたことをとても喜んで、楽しんで育児をしていた」と振り返った。
事件後に引き取った孫は今春、小学校に進学する。つらい時も「癒やされ、助けられた。しっかりしているところも(麻夏さんと)よく似ている」と頬を緩めた。
今後始まる裁判を見据え、「ここからスタートになる。どうして事件を起こしたのか知りたい」と訴えた。
〔写真説明〕取材に応じる、殺害された高張麻夏さんの母親=23日、東京都町田市
〔写真説明〕妻を殺害したとして、殺人罪で起訴された高張潤容疑者が住むマンションに入る捜査員ら=17日、東京都国立市
2026年03月25日 11時53分