
参院で審議中の再審制度を見直す刑事訴訟法改正案について、冤罪(えんざい)被害者らが1日、東京都内で記者会見した。「証拠開示こそが生命線だ」として、関連規定の修正を訴えた。
「日野町事件」で無期懲役が確定し、服役中に病死した阪原弘さん=当時(75)=の長男弘次さん(65)は「全ての証拠が開示された中で、公平な裁判が行われる法案であってほしい」と求めた。
同事件の再審請求審では、裁判所の勧告で検察側が提出した証拠リストがきっかけとなり、捜査時の写真のネガなどが開示され、再審開始につながった。弘次さんは「いかに証拠開示とともに証拠リストが大事かを物語っている」と強調した。
改正案にはリストの提出規定は盛り込まれておらず、証拠開示の範囲も裁判所の判断に委ねられている。
福井女子中学生殺害事件で服役後、再審無罪となった前川彰司さん(61)は「証拠開示がなければ再審の扉はこの後も『開かずの扉』に違いない。全面的な開示を強く訴えたい」と語った。
〔写真説明〕再審制度を見直す刑事訴訟法改正案について記者会見する阪原弘次さん(右)と前川彰司さん(中央)ら=1日午後、東京都千代田区
2026年07月01日 19時41分