「太陽」が赤色巨星化でも残存か=80光年先、木星サイズの惑星―宇宙望遠鏡で観測・国際チーム



太陽のような恒星が高齢化し、100倍以上大きな「赤色巨星」になっても、周囲を回る惑星が生き残ったとみられる例が見つかったと、英セントアンドルーズ大などの国際研究チームが1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。この惑星は地球から80光年先にあり、大きさは木星程度、質量は木星の4~11倍と推定されるという。

太陽のような恒星は水素の核融合で光り輝いているが、高齢化すると中心部の水素が燃え尽き、周辺で核融合が起きるようになって膨張。やがて外側のガスが失われ、地球程度の大きさしかない「白色矮星(わいせい)」となって冷えていく。地球がある太陽系の場合も、約50億年後に太陽が赤色巨星になると、水星や金星だけでなく地球ものみ込まれる可能性があるが、木星や土星がどのような影響を受けるかは分からない。

80光年先の惑星は「WD1856b」と呼ばれ、2020年に太陽系外の惑星を探査する衛星「TESS」などにより、白色矮星のすぐ近くで発見された。研究チームがジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で詳細に観測した結果、この惑星は昔は白色矮星から遠く、長大な公転軌道にあり、白色矮星が前段階の赤色巨星になった時期を生き延びたとみられることが判明。白色矮星化してから30億~55億年後に、すぐ近くの軌道に移ってきたと推定された。

軌道が移った原因については、この白色矮星が別の二つの恒星と重力で結び付いた三連星であるため、どちらかの恒星の重力が影響した可能性などが考えられるという。

〔写真説明〕地球から80光年離れた白色矮星(わいせい)(画像右上の明るい点)と木星サイズの惑星の想像図。白色矮星がかつて赤色巨星化した時期を生き延びたとみられる(NASA、ESA、CSA、ラルフ・クロフォード氏提供)

2026年07月02日 00時05分


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