犠牲者11人を追悼=市幹部「改めて人災認識」―明石歩道橋事故25年・兵庫



兵庫県明石市の歩道橋で2001年7月、花火大会の見物客らが密集して「群衆雪崩」が発生し、11人が亡くなった事故は21日、発生から25年を迎えた。現場の歩道橋では遺族や市民らが慰霊碑の前で犠牲者の冥福を祈った。

事故発生時刻の午後8時45分ごろ、丸谷聡子市長や遺族が献花し、市民合唱団が追悼曲を歌った。長女=当時(9)=と長男=同(7)=を亡くした有馬正春さん(67)は「ここに来ると亡くなった子どもに会えるような気がする。事故のことを記憶にとどめてほしい」と話した。

これに先立つ17日、市は群衆事故の仕組みや防止策に詳しい関西大の川口寿裕教授(群衆安全学)を招き、幹部職員らに講義を実施。川口教授は「過密状態をつくらないことが最も重要」と強調した。市の仲川剛・危機管理監は「群衆事故は人災だと改めて認識した」と話した。

23年に解散した「明石歩道橋犠牲者の会」の会長を務めた下村誠治さん(68)は21日午前、新人職員に研修を行い、事故現場を案内した。事故で次男智仁ちゃん=当時(2)=を亡くした下村さんは「25年たっても悲しみや怒りは変わらない。被害者の思いを無駄にしないよう、安全安心の文化をつくってほしい」と語った。

事故は01年7月21日、市主催の花火大会で発生。最寄りのJR朝霧駅と花火会場を結ぶ歩道橋に多数の見物客が集まって群衆雪崩が起き、子ども9人を含む11人が死亡、247人が負傷した。

〔写真説明〕事故発生時刻に合わせ慰霊碑に献花し、手を合わせる兵庫県明石市の丸谷聡子市長(左から3人目)ら=21日午後、同市 〔写真説明〕兵庫県明石市の幹部職員らに、群衆事故について講義する関西大の川口寿裕教授=17日、同市 〔写真説明〕兵庫県明石市の新人職員に事故現場を案内する遺族の下村誠治さん=21日午前、同市(一部画像処理しています)

2026年07月21日 22時01分


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