
第2次世界大戦中に熊本県天草市沖で米軍の魚雷を受け沈没した旧日本海軍の軍艦「長良」の有人潜水調査が21日、初めて行われた。水中探検家の伊左治佳孝さん(37)らのチームによる調査で、戦後81年を控え、長良とみられる船体の鮮明な写真撮影に初成功した。
長良は排水量約5500トンの軽巡洋艦。1944年8月7日に鹿児島県から長崎県佐世保市へ向かう途中、米潜水艦の魚雷攻撃を受け、天草市牛深沖約10キロの海域で沈没した。乗組員583人のうち235人は地元漁師らに助けられたが、348人が犠牲となった。
チームは21日午前11時すぎから潜水調査を開始。水深約80メートルの海底に沈んでいたとみられる長良を、伊左治さんらはロープを伝い潜って撮影した。伊左治さんは調査後、天草市内で取材に応じ、「船のマストや形が分かるものが撮れた。今後長良と特定するため、専門家に写真を見て判定してほしい」と話した。
〔写真説明〕熊本県天草市牛深沖で撮影された、「長良」とみられる船体の一部=21日(伊左治佳孝さん提供)
2026年07月21日 19時02分