
最大震度7を観測した熊本地震の被災地では、夏休み明けの学校再開を支えようと、全国各地から教職員の支援チームが現地入りしている。こうした取り組みは1995年の阪神・淡路大震災を教訓として兵庫県で始まり、各地に広がった。過去の被災地での経験を生かし、学校の日常を取り戻す後押しをしている。
宇城市や八代市など被災地域の学校は8月下旬から9月初めに新学期が始まる見通しで、一部では開始を遅らせる動きもある。支援チームは、被災自治体の要請を受けて現地入りし、授業再開に向けた準備、教員らの心のケアなどに当たる。熊本県によると、埼玉、三重、京都、大阪、兵庫、岡山の各府県に加え、県内からも教職員が派遣されている。
震度7の揺れに襲われた宇城市は、兵庫県の震災・学校支援チーム「EARTH(アース)」が担当し、教職員ら17人が活動。市立不知火中学校では18日、メンバー5人が水道管の破損で漏水した教室を清掃するなど、31日の新学期に向けた準備を進めた。
メンバーで小学校教諭の服部征司さん(36)は4歳で阪神大震災を経験し、能登半島地震の被災地でも活動した。能登では教員が疲弊する姿を目にしたといい、「先生たちの力を子どもたちに注げるよう、負担を減らしたい」と話した。
アースは阪神大震災で全国から受けた支援への恩返しとして2000年に結成された。メンバーは防災や減災の専門知識などを有し、これまで16年の熊本地震など各地の被災校を支援してきた。文部科学省によると、同様の支援チームは兵庫を含め13道府県が設けた。
宇城市立豊福小学校でも、アースのメンバーが清掃や片付けに汗を流した。避難所や親類宅に身を寄せる児童もおり、学校は31日の登校日に向け児童らの状況確認を進める。三牧公久校長(59)は「学校はただでさえ人が少ない。現場の先生は学校のことを分かっているので心強い」と支援に感謝した。
〔写真説明〕被災した市立不知火中学校の片付けなどを行う兵庫県の震災・学校支援チーム=18日、熊本県宇城市
〔写真説明〕被災した市立不知火中学校の片付けなどを行う兵庫県の震災・学校支援チーム=18日、熊本県宇城市
〔写真説明〕被災した市立豊福小学校の片付けなどを行う兵庫県の震災・学校支援チーム=18日、熊本県宇城市
〔写真説明〕被災した市立豊福小学校の片付けなどを行う兵庫県の震災・学校支援チーム=18日、熊本県宇城市
2026年08月20日 07時04分