元祖「カー娘」、五輪へ導く=コーチの小笠原さん、船山さん―カーリング最終予選



【ケロウナ(カナダ)時事】カーリング女子日本代表のフォルティウスが10日、ミラノ・コルティナ五輪最終予選を勝ち抜き、日本女子として8大会連続の五輪出場を決めた。コーチとして選手を導いたのが、共に五輪3大会に出場経験のある日本協会の小笠原歩さん(47)とフォルティウスの船山弓枝さん(47)だ。歓喜の涙を流し、メンバーたちと固く抱擁を交わした。

2006年トリノ五輪で国内における競技人気の火付け役となった元祖「カーリング娘」の2人。10年の「北海道銀行フォルティウス」結成メンバーでもある。13年のソチ五輪最終予選は選手として出場。最終決定戦へ向かうために2人で宿舎の部屋を出る時、「日本代表になって帰ってこようね」と誓い合ったことなど、当時の心境や経験を惜しみなく選手に伝えた。

スキップを務めていた小笠原さんは「最後に悩んだ時の『助け船』と思ってもらうためにここにいる」と語り、ミーティングで作戦やショット選択などについて助言を送った。吉村紗也香選手は「違った目線で見てもらい、確かにそうだなと納得できる」と感謝する。

ソチ以来12年ぶりの夢舞台に、今度はコーチとして立つ。小笠原さんは「勝つべくして勝った。彼女たちにとって、カーリング人生の忘れられない1ページになったと思う」とたたえ、「ブレークスルーしてほしい」と本番へ期待を込めた。23年にコーチに就いた船山さんも「感慨深い。最強メンバーで五輪にいける」と心待ちにした。

【時事通信社】 〔写真説明〕夜間練習を行う日本女子の小笠原歩コーチ(手前)と船山弓枝コーチ=6日、カナダ・ケロウナ

2025年12月12日 10時54分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース