初戦を3日後に控え、主将がチームを去った。それだけでなく、遠藤はW杯を一緒に戦うはずだった仲間に別れを告げることもなく、宿舎をひっそりと離れた。ともに異例のことで、「史上最強」と言われるチームの動揺は隠せない。
森保監督はモンテレイでの事前合宿を打ち上げた7日、遠藤について「ドクターの見立てでは、W杯でのプレーは可能だと聞いている」と説明。離脱前日の10日には、全体練習に部分的に合流し、本人も明るい表情を見せていた。動きがあったのは、同日夜と見るのが自然だろう。
関係者の話をまとめると、遠藤のW杯中の復帰は可能という見解だった。だが、調整が遅れ、最終的に森保監督が入れ替えを決断した。つまり、状態が万全でなければ、戦力として計算できないという結論だった。
遠藤は自身のSNSで「何も後悔はない」と記し、代表引退を表明した。しかし、チームを思う主将であるならば、その選択は最適だったのか。集大成のW杯を絶たれた心情は察するが、自らの言葉で伝えてこそのリーダーではないのか。わだかまりを残すような幕切れとなったことは、残念でならない。
【時事通信社】
2026年06月12日 20時45分
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