
勝ち名乗りを受けるその表情は、気迫に満ちあふれていた。綱とりの霧島が過去10戦全敗だった大の里を撃破。「勝ってよかったと思うが、この喜びはきょうで終わりにしたい」。余韻に浸ることなく、冷静な口調で言った。
立ち合いで後退したが、大の里の右腕を抱えながら土俵をうまく回り込む。鮮やかにとったりで転がし、「狙っていないが、流れ。最後まで諦めないでよかった」。言葉に充実感をにじませた。
横綱昇進に挑むのは2024年初場所以来。当時は11勝2敗で迎えた14日目から連敗し、夢はついえた。「勝ちたい、勝たないといけないと思っていた」。今回は、ひと味違う。「やることを集中してやる」。泰然自若の姿勢を貫き、一番一番に全てをぶつけている。
支度部屋でまな娘の話に及ぶと一瞬頬を緩めたが、すぐに勝負師の目つきに戻った。「自分の相撲を取っていかないと話にならない。まだ3日ある。楽しく、やることをやっていければ」。番付の頂点を極めるため、慢心はない。
【時事通信社】
〔写真説明〕霧島(左)はとったりで大の里を破る=23日、愛知・IGアリーナ
2026年07月23日 20時38分