「手取り増」で旋風再来期す=国民民主党・玉木雄一郎代表【党首奮戦記】



8日夕、千葉県船橋市でマイクを握った。「上がった物価をカバーできるだけの所得と手取りの増加がないことが問題だ」。こう力を込めると、聴衆から大きな拍手が湧いた。参院選で改選議席を4から16に増やす目標を掲げ、躍進した昨年の衆院選の「旋風」再来を期す。

「ネットどぶ板」と称するSNSやユーチューブでの発信が武器。衆院選ではインターネット上で若者の人気を集め、議席を4倍に増やして一躍脚光を浴びた。

今年の春ごろまでは、報道各社の世論調査で野党第1党の立憲民主党を上回る政党支持率を誇ったが、参院選の候補擁立を巡る混乱などで批判を浴びて失速。新興政党に支持を奪われているとの指摘もある。党勢回復に向けて訴えるのは、原点である現役世代の「手取りを増やす」政策だ。

全国各地を駆け回り、有権者からの写真撮影やサインの求めに快く応じる。移動の合間にはX(旧ツイッター)で政策解説の動画を配信。「ネットとリアルを合わせて反転攻勢を頑張りたい」と覚悟を示す。

【時事通信社】 〔写真説明〕街頭演説を終え、聴衆に手を振る国民民主党の玉木雄一郎代表=3日、東京都港区

2025年07月11日 07時13分


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