自民総裁選、「フル方式」で来月4日投開票=茂木氏、10日に正式表明―高市氏は対応説明へ



自民党は9日、石破茂首相(党総裁)の退陣表明に伴う臨時総裁選の日程を「22日告示、10月4日投開票」とし、党所属国会議員と党員・党友が投票する「フルスペック」方式で行うことを決めた。党内は「ポスト石破」を目指す動きが活発化している。茂木敏充前幹事長(69)は10日に記者会見し、立候補を正式表明。また、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が準備を加速させており、同日にも対応を説明する見通しだ。

総裁選を巡っては、林芳正官房長官(64)が出馬の意向を固めた。小林鷹之元経済安保相(50)も検討中で、9日は昨年の総裁選で推薦人となった議員らと対応を協議した。

態度を明らかにしていない小泉進次郎農林水産相(44)は、農水省で記者団に「一閣僚だから、まず公務を最優先した上で判断する」と述べるにとどめた。

同党は、参院選の総括に「解党的出直し」を明記した。これを踏まえ、森山裕幹事長は9日午前の総務会で「全国の党員・党友の声を直接反映するフルスペックの選挙を通じ、新たな総裁を選出することが最も望ましい」と提案し、了承された。

フルスペック方式は、衆参両院議長を除く党所属国会議員票と党員・党友票の各295票を合わせた590票で争われる。新総裁の任期は2027年9月まで。

総裁選の日程は、9日午後の総裁選挙管理委員会で決定。同党の総裁公選規程は、告示を「投票日の12日前まで」と定めている。逢沢一郎委員長は記者団に、最短の選挙期間を選んだ理由を「臨時国会など政治日程も考慮した」と説明した。10日の臨時総務会で了承する。

【時事通信社】 〔写真説明〕自民党総務会に臨む鈴木俊一総務会長(左から3人目)、森山裕幹事長(同4人目)ら=9日午前、東京・永田町の同党本部 〔写真説明〕自民党の総裁選挙管理委員会であいさつする逢沢一郎委員長(奥)=9日午後、東京・永田町の同党本部

2025年09月09日 20時52分


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