【ソウル、ワシントン時事】米移民当局が、南部ジョージア州で韓国の現代自動車などが建設中の電池工場で拘束した475人に、日本人3人が含まれていることが9日、外務省などへの取材で分かった。現地の在アトランタ日本総領事館が日本人の拘束を確認し、対応に当たっている。
トランプ米政権による不法移民の取り締まりが進む中、企業活動のリスクが顕在化した形だ。関係者によると、拘束された日本人は、現代自が韓国のLGエナジー・ソリューションと共同で建設中の電気自動車(EV)用電池工場の現場に派遣されていた、電池の電極塗工機などを製作する日本の産業用機械メーカーの社員らという。
林芳正官房長官は9日の記者会見で「在アトランタ日本総領事館が領事面会を含め、情報収集および状況把握を進めており、邦人保護の観点から引き続き適切に対応していく」と説明した。
【時事通信社】
〔写真説明〕韓国の現代自動車が米ジョージア州で建設中の工場で、捜査を行う米国土安全保障捜査局(HSI)の捜査官=5日、移民税関捜査局(ICE)提供(AFP時事)
〔写真説明〕米南部ジョージア州で建設中の韓国・現代自動車工場で取り締まりを行う当局者=5日(アルコール・たばこ・銃器取締局のXより)
2025年09月09日 18時04分