【ワシントン時事】トランプ米大統領は20日、オーストラリアのアルバニージー首相とホワイトハウスで会談した。米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく原子力潜水艦の豪軍配備計画を巡り、予定通り推進していくことを確認した。
両首脳はまた、中国がレアアース(希土類)の輸出規制を強める中、重要鉱物の安定供給での連携を盛り込んだ共同文書に署名。日本を交えた共同事業を進めることでも一致した。
米豪首脳の正式な対面会談は第2次トランプ政権発足後初めて。AUKUSは2023年、豪州が30年代に米原潜を3~5隻購入し、その後米英豪で次世代型原潜を共同開発することで合意したが、トランプ政権は米軍の原潜調達を優先する形で見直しを進めている。
トランプ氏は会談で「豪州向けの潜水艦の建造も本格的に動きだしている」と強調。「非常に迅速かつ順調に進展している」とも説明し、原潜合意の履行を確約した。アルバニージー氏は「AUKUSはわれわれにとって極めて重要で、米政府の支援に感謝する」と応じた。
【時事通信社】
〔写真説明〕20日、ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とオーストラリアのアルバニージー首相(EPA時事)
2025年10月21日 07時20分