
田久保真紀前市長(55)の失職に伴う静岡県伊東市長選は14日投開票され、無所属新人で国民民主党県連が推薦する元市議の杉本憲也氏(43)が初当選を果たし、田久保氏は落選した。田久保氏の学歴詐称疑惑で混乱した市政の立て直しが争点だった。投票率は60.54%で、前回(49.65%)を大きく上回った。
市長選には過去最多の9人が出馬。杉本氏は市政の正常化を訴え、無所属で自民党県連が推薦する元市長の小野達也氏(62)との接戦を制した。田久保氏は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の計画阻止などを訴えたが、得票数は全体の3位にとどまった。
杉本氏は14日夜、報道各社のインタビューに「止まってしまった市政を進め、伊東市が『変わった』と思われるよう頑張る」と述べた。田久保氏は取材に応じなかった。
【時事通信社】
〔写真説明〕静岡県伊東市長選で勝利した杉本憲也氏(中央)=14日午後、同市
2025年12月15日 05時40分