
忘年会シーズンが本格化する中、働く20代と30代の7割超が「職場の忘年会に参加したい」と考えていることが15日までに、民間企業の調査で分かった。若者の飲み会離れの傾向も指摘されるが、担当者はコロナ禍を経て意識が変化した可能性を指摘している。
調査は10月下旬、社員食堂などを運営するノンピ(東京都千代田区)が実施。首都圏の4都県に住み、東京都内で働く20~59歳の男女を対象にインターネット上で行い、362人から回答を得た。
勤務先の忘年会に「とても参加したい」「参加したい」「どちらかといえば参加したい」と答えたのは全体では計68.2%だった。年代別では20代が73.6%、30代が74.7%と高い一方、40代は64.4%、50代は60.0%と比較的低い傾向が出た。
参加したい理由を複数回答で尋ねると、全体では「親睦を深めるため」が62.2%で最多だった。一方、年代別で見ると20代だけは「食事やお酒を楽しむため」(59.7%)がトップで「親睦を深めるため」(58.2%)を上回った。「参加したくない」と答えた理由を同様に聞くと、20~40代では6割超が「気遣いが大変」を挙げた。
同社の担当者は「コロナ禍に飲み会ができなかった影響で、若い世代では豊富なメニューから飲食を楽しめる場への需要が高まっている可能性がある」と分析。一方で、「気遣いが大変」と考える人もいることから「自分で取り分けできるケータリング式や入退出自由な形式など、気兼ねなく参加できる会がいいのでは」と話している。
【時事通信社】
〔写真説明〕ビールで乾杯する人たち(写真はイメージ)
2025年12月16日 07時43分