ミャンマー、クーデター時の大統領釈放=スーチー氏減刑、「民政移管」演出か



【バンコク時事】ミャンマー政府は同国暦で新年を迎えた17日、大規模な恩赦を発表し、2021年2月のクーデター以来、身柄を拘束されていたウィンミン前大統領(74)を釈放した。クーデター後に解放された民主派では最高位となる。また、ロイター通信などによると、民主化指導者アウンサンスーチー氏(80)の刑期も短縮された。

ミャンマーでは10日、クーデターの首謀者ミンアウンフライン前国軍総司令官(69)が大統領に就任。恩赦は新政権発足後初めてとなった。日本や欧米諸国はこれまで軍政に対し、民主派の解放を求めてきた。政権側には、重要人物に恩赦を与えることで「民政移管」を演出するとともに、国際世論に融和的な姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

ウィンミン氏は、収監先の同国中部のタウングー刑務所から釈放された。AFP通信によると、健康状態は良好だという。同氏は18年3月、国民民主連盟(NLD)政権で大統領に就任したが、クーデターでスーチー氏らとともに拘束された。地元メディアによると、汚職や選挙不正に関わったなどとして禁錮12年を言い渡され、その後8年に減刑されていた。

ミャンマー政府は外国人を含む4500人以上の釈放と合わせ、刑期40年以下の受刑者については刑期を6分の1短縮すると発表した。スーチー氏は汚職などで有罪判決を受けており、23年に恩赦による減刑で刑期が27年に短縮されていた。スーチー氏の残り刑期は約20年になったとみられるが、高齢の同氏にとって、事実上の終身刑であることに変わりはない。

【時事通信社】 〔写真説明〕ミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー氏(左)とウィンミン前大統領(AFP時事)

2026年04月17日 20時17分


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