米、貨物船拿捕で圧力=イラン、再協議前向きか―停戦合意、期限切れ迫る



【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は20日、イランとの2週間の停戦期限切れを間近に控え、和平交渉の代表団を仲介国パキスタンの首都イスラマバードに送ったことを明らかにした。米紙ニューヨーク・ポストが伝えた。米軍は19日、アラビア海北部で対イラン海上封鎖を突破しようとした同国の貨物船を拿捕(だほ)。イランへの圧力を強め、2度目の対面協議の受け入れを迫っている。

イラン外務省報道官は20日、米国との再協議の予定を否定。一方、ロイター通信はイラン高官の話として、同国が再協議への参加を前向きに検討していると報じた。最終的な判断は下されていないという。

ホワイトハウスによると、バンス副大統領、ウィトコフ中東担当特使、トランプ氏の娘婿クシュナー氏がイスラマバードを訪れる。トランプ氏はFOXニュースの記者に、協議は21日に行われ、22日まで続く可能性があると説明した。

トランプ氏は19日のSNSへの投稿で、イランが「公正で合理的な取引」を受け入れなければ「あらゆる発電所と橋を無力化する」と警告した。交渉が進まなければ、米東部時間21日の停戦期限切れ後に米軍が空爆を再開する可能性もある。

最大の焦点は、イランのウラン濃縮活動と保有する高濃縮ウランの扱い、さらに同国によるホルムズ海峡の封鎖。ウラン濃縮活動では、20年間の停止という米側の求めに対し、イラン側は5年を主張したと伝えられる。

米側はまた、全ての高濃縮ウラン引き渡しの見返りに資産凍結解除に応じることを検討中とされるが、イランは国外搬出に否定的だ。

米駆逐艦は19日、約6時間にわたる警告に従わなかったイラン船籍の貨物船の機関室を艦載砲で攻撃。沖縄を拠点とし中東に展開中の米海兵隊部隊が船に乗り込み、管理下に置いた。タスニム通信は、イランが複数の米艦を無人機で襲撃したと報じたものの実態は不明だ。米軍は13日の封鎖開始以降、商船25隻に引き返すよう指示したとしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕イラン船籍の貨物船(奥)と米軍のミサイル駆逐艦=19日、米中央軍がX(旧ツイッター)に投稿した動画より 〔写真説明〕トランプ米大統領=18日、ワシントン(EPA時事)

2026年04月20日 23時21分


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