状況不明、先行き見通せず=住居軟禁のスーチー氏―ミャンマー



【バンコク時事】ミャンマー親軍政権は拘束していた民主化指導者アウンサンスーチー氏(80)について、住居での軟禁に切り替えた。同氏の弁護士によると、首都ネピドーの住居に移送された。政権は処遇改善で内外に柔軟な姿勢を示す狙いがあるとみられるが、残りの刑期や軟禁の状況などは明らかになっておらず、先行きは見通せない。

スーチー氏は2021年の国軍によるクーデターで拘束される前に3回、自宅軟禁を経験している。軍が1988年の民主化運動を弾圧したことに反対し、スーチー氏らは国民民主連盟(NLD)を結成。これに対し、軍は同氏を「国家防御法違反」で逮捕し、89年に自宅軟禁に置いた。

その後も2000年から約2年間、03年から約7年間、自宅軟禁となり、これまで軟禁下に置かれた期間は通算で約15年に及ぶ。軟禁の大半は最大都市ヤンゴンにあった自宅だった。自宅敷地内から支持者に向けて演説したこともある。

10年に軟禁を解除されたスーチー氏は12年の補欠選挙で国会議員に当選し、16年にはNLD政権が発足。NLDは20年総選挙でも圧勝したが、選挙不正を主張した軍はクーデターを起こし、スーチー氏を拘束した。

親軍政権は、民主化の象徴として過去に軟禁下でも影響力を維持してきたスーチー氏に対する警戒を緩めておらず、詳しい状況を明かしていない。スーチー氏の次男キム・エアリス氏はSNSに「何ら情報はない」と投稿し、「生存を証明する確かな証拠を示してほしい」と訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕軟禁を解除され、自宅の柵越しに支持者に迎えられるアウンサンスーチー氏=2010年11月、ミャンマー・ヤンゴン(EPA時事)

2026年05月02日 07時04分


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