【ワシントン時事】米大統領選の民主党指名を争う各候補者のテレビ討論会が25日、サウスカロライナ州で行われた。指名争いのヤマ場、3月3日のスーパーチューズデー前の最後の討論会。連勝中の急進左派サンダース上院議員の勢いを止めようと、各候補が攻撃を仕掛けた。
2回目の参加となった中道派のブルームバーグ前ニューヨーク市長は、サンダース氏では共和党のトランプ大統領に勝てないという主張を前面に出した。ロシアがサンダース氏支援のため選挙介入を試みているとされることに関し、「トランプ氏が大統領でいてほしいとロシアのプーチン大統領は考えており、それがあなたを支援する理由だ」と皮肉った。
同じく中道派のブティジェッジ前サウスベンド市長も、「ロシアは『大混乱』を望んでいる。大統領選がサンダース氏とトランプ氏で争われることを考えてみてほしい」と述べ、サンダース氏を大統領候補に選べば米政治の混乱が助長されると警告した。
討論会の参加者は7人。第3戦を大差で制したサンダース氏は、29日のサウスカロライナ州予備選も制し、上り調子のままでスーパーチューズデーを迎えたい考え。一方、中道派のバイデン前副大統領やブティジェッジ氏にとって、サンダース氏の独走阻止が最重要課題となっている。
【時事通信社】
〔写真説明〕25日、米サウスカロライナ州チャールストンで開かれた大統領選の民主党テレビ討論会に参加した(左から)ブルームバーグ氏、ブティジェッジ氏、ウォーレン氏、サンダース氏、バイデン氏、クロブシャー氏、ステイヤー氏(AFP時事)
2020年02月26日 13時32分