スーチー氏率いる政党解散=国軍主導選挙に不参加へ―国民支持の民主派・ミャンマー



【バンコク時事】クーデターで国軍が実権を握ったミャンマーで、民主化指導者アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が29日、解散に追い込まれた。国軍主導の総選挙に参加しない意向を示し、政党としての再登録をしなかったため、国軍が28日、同党を解散させることを決めた。ミャンマーの国営放送が伝えた。

AFP通信によると、国連のグテレス事務総長の報道官は、NLDの解散を「私たちが望まない方向への第一歩だ」と批判した。また、クーデター後拘束されているスーチー氏の解放を求めた。

国軍は2021年2月、NLDが圧勝した20年11月の総選挙で不正があったと主張してクーデターを強行。非常事態宣言の終了後に改めて選挙を行うとしているが、NLDの解散で国民の圧倒的な支持を得てきた民主派が参加しないこととなり、選挙の意義が問われそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕ミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー氏=2016年1月、ネピドー(AFP時事) 〔写真説明〕ミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー氏のポスターを掲げる国民民主連盟(NLD)の支持者ら=2020年11月、ヤンゴン(AFP時事)

2023年03月29日 10時56分


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