津波注意報、すべて解除=カムチャツカ大地震から32時間後―気象庁



気象庁は31日午後4時30分、北海道から千葉県の太平洋側沿岸、伊豆諸島と鹿児島県の種子島・屋久島地方で継続していた津波注意報をすべて解除した。ロシア・カムチャツカ半島付近で30日朝に大地震が発生してから、約32時間後の全面解除となった。

気象庁は30日午前9時40分に北海道から紀伊半島にかけての太平洋側沿岸と伊豆・小笠原諸島に津波警報を発表。北海道のオホーツク海側と日本海側、青森県の日本海側、東京湾、四国や九州の太平洋側、奄美、沖縄などの沿岸にも津波注意報を出した。同日夜には、警報をすべて注意報に切り替えたが、津波は各地に繰り返し押し寄せ、31日未明や朝になって地点ごとの最大値を観測する所も多かった。

総務省消防庁の31日午後2時のまとめでは、津波に伴う人的被害は三重県で死者1人、北海道で重傷1人、北海道と宮崎県で軽傷計9人となっている。他に4人のけがの程度を確認中。

気象庁によると、全国で観測された津波で最も高かったのは岩手県久慈市・久慈港の1.3メートル(30日午後1時52分)。しかし、31日未明や朝に最大値を観測する所があり、北海道広尾町で70センチ(午前1時18分)、茨城県大洗町で同(2時27分)、静岡県下田市で60センチ(0時6分)、高知県土佐清水市で同(4時7分)、鹿児島県志布志市で50センチ(6時39分)などとなった。

【時事通信社】

2025年07月31日 17時21分

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