
【ニューデリー時事】救助チームが泥まみれの男性を抱え上げ外に出すと、周囲で大きな歓声と拍手が響いた。土石流が逃げ道をふさいでから9日後の救出劇。再会を待ち望んだ家族は「人生でこれほどうれしい日が訪れるとは」と歓喜した。
現場はネパール中部ラスワ郡にある国営の水力発電所トンネル。首相府などによれば、救出された2人のうち、1人目は30代のサンジャイ・シャハさん。続いて40代のカビル・マハルジャンさんが助け出された。いずれも発電所の技術者だ。
シャハさんは発災当時、トンネル内部の司令室にいた。近くには約40~45人がいたといい、「私の責任は皆の命を守ること。自分1人だけ逃げるわけにはいかなかった」と語る。先に仲間を避難させていたところ、自らが脱出する機会を失ってしまったという。
地元メディアの取材に応じたマハルジャンさんの妻は、これまで「食べることも眠ることもできなかった」と話す。「夫は第2の命を得て戻ってきた。とても幸せだ」と述べ、救助隊に感謝していた。
〔写真説明〕4日、ネパール中部ラスワ郡の土石流で被災した水力発電所トンネルで、生存者の救出作業に当たる救助チーム(EPA時事)
2026年09月04日 18時53分