【ワシントン時事】クリテンブリンク米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は17日、電話記者会見し、中国がペロシ下院議長の台湾訪問を口実に現状の変更を試み、「台湾海峡の平和と安定を脅かしている」と批判した。その上で、軍事演習など台湾に対する中国の圧力は、今後数カ月にわたり続く可能性があると警告した。
クリテンブリンク氏は、圧力を強めている中国の狙いは「台湾への威嚇」だと指摘。米国は海峡の安定維持に向け「冷静かつ断固とした対応」を取ると述べ、台湾海峡で米艦艇の航行などを続けていく考えを表明した。
一方で、米政府の「一つの中国」政策に変更はないと説明。危機を招くことも望んでいないと強調した。
〔写真説明〕9日、演習中に空中給油する中国軍機=同軍東部戦区が10日公開、撮影場所不明(AFP時事)
2022年08月18日 12時34分