
東京都港区赤坂の商業ビル地下1階で40代女性が刺された事件で、現場から逃走したとみられる男が、事件の少なくとも1時間ほど前から現場周辺を徘徊(はいかい)していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
診断の結果、女性は左脇腹と左手を刺されており、臓器に達するほどの傷という。男は事件後、自転車で青山方面に逃走したとみられ、警視庁捜査1課が行方を追っている。
捜査関係者によると、現場周辺の防犯カメラを調べたところ、事件の少なくとも1時間ほど前から、男が自転車や徒歩で現場周辺をうろつく様子が映っていた。現場ビルのすぐ近くまで来る様子も確認された。
女性はビル地下1階にあるライブハウスで出演予定だった。ライブハウスの責任者は、事件直前にゴミ出しのため地上に出た際は、不審な人物は見当たらなかったとし、「店内に戻った後に叫び声が聞こえた」と説明。同課は男が女性の後を追うようにして地下に下りたとみている。
ビル1階に貼られたライブハウスの公演ポスターに、黒スプレーでバツ印が書かれていたことも分かった。ライブハウス側は「16日に気付いた」と話しており、同課が事件との関連を調べている。
〔写真説明〕東京・赤坂で女性が刺された事件で、バツ印が書かれた公演ポスターを調べる警視庁の捜査員=16日午後、東京都港区
2025年11月17日 12時17分