嵐山光三郎さん死去、83歳=作家、「文人悪食」



食や旅に関するエッセーなどで知られる作家の嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう、本名祐乗坊英昭=ゆうじょうぼう・ひであき)さんが14日午後6時、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。83歳だった。静岡県出身。葬儀は近親者で済ませた。

国学院大卒業後に平凡社に入社。雑誌「太陽」の編集に携わり、編集長を経て独立した。1988年に「素人庖丁(ほうちょう)記」で講談社エッセイ賞を受賞したほか、文豪たちの食の好みを通して文学の本質に迫った「文人悪食」などを執筆した。

俳人、松尾芭蕉の研究も続け、「悪党芭蕉」で2006年に泉鏡花文学賞、07年に読売文学賞を受賞。テレビのバラエティー番組「笑っていいとも!増刊号」にも出演し、人気を集めた。

〔写真説明〕嵐山光三郎さん

2025年11月28日 18時03分


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