群馬県伊勢崎市の国道で2024年5月、トラックを対向車線の乗用車に衝突させ、家族3人を死亡させるなどしたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた元運転手鈴木吾郎被告(71)の裁判員裁判の初公判が14日、前橋地裁(高橋正幸裁判長)であり、同被告側は危険運転には当たらないなどと主張した。
被告側は運転前の飲酒を否認した一方、過失運転致死傷罪の成立を認めた。判決は2月13日。
検察側は冒頭陳述で、被告が出社してアルコール検査をした後、運転開始前に焼酎を飲んだと主張。事故後、病院に搬送された被告の血液検査では、血液1ミリリットル当たり、基準値の5倍以上の1.61~1.76ミリグラムのアルコールが検出されたと訴えた。
これに対し弁護側は、トラック車内のカメラ映像では運転前に飲酒をした事実は認められなかったとした上で、道路状況などに応じて正常な運転をできていたと反論した。
前橋地検は同年9月、過失運転致死傷罪で被告を起訴したが、翌月、より罰則が重い危険運転致死傷罪に訴因変更。その後、予備的に道路交通法違反(酒気帯び運転)罪などを追加した。
起訴状などによると、被告は24年5月6日、飲酒の影響で正常な運転が困難なのに中型トラックを運転し、対向車線の乗用車2台に相次いで衝突。ワゴン車に乗っていた塚越正宏さん=当時(53)、息子の寛人さん=同(26)、孫の湊斗ちゃん=同(2)=を死亡させたなどとされる。
2026年01月14日 12時09分
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