
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の現役信者らでつくる団体は、東京都内で記者会見に臨んだ。会場には信者ら約80人が集まったが、モニターに東京高裁前の中継映像が映し出されて解散命令維持が伝えられると、会場は静まり返った。
団体代表で教団職員の小嶌希晶さん(30)は高裁決定について「本当に悲しく残念。たくさんの信者たちがどうなっていくか、不安でいっぱいだ」と悲痛な表情を浮かべた。「解散になっても信仰がなくなるわけではない。団体として今後の活動を考えていきたい」と話した。
教団代理人の福本修也弁護士は午前11時すぎ、東京高裁前で集まった60人以上の報道陣の取材に応じた。「信じられない。法治国家としてこんなことがあっていいのか」とぶぜんとした表情で述べた。怒りをにじませて司法判断の不当性を訴え、不服申し立てをすると明かした上で清算手続きについては「協力する」と語った。
教団は決定直後、「国際社会における日本の信用を失墜させ、わが国の歴史に残る汚点となる」などとするコメントを公表した。堀正一会長による正式な声明文の読み上げ動画を夕方に公式ユーチューブチャンネルに投稿予定だったが、急きょ中止に。広報担当者は「思ったより早く清算手続きが始まり、業務ができなくなっている」と説明した。
渋谷区の教団本部前には約40人の報道陣が詰め掛けた。清算人と思われる男性も姿を見せたが、報道陣からの問い掛けには答えず足早に去った。午後6時すぎには、周辺の教団関係施設の扉に「清算人の許可なく立ち入ることはできない」との告示書が貼られた。同施設には、信者と思われる男女らが頻繁に出入りするなど、緊迫した空気に包まれていた。
〔写真説明〕東京高裁の解散命令維持の決定を受け、報道陣の取材に応じる世界平和統一家庭連合(旧統一教会)代理人の福本修也弁護士(中央奥)ら=4日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕記者会見する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の現役信者、小嶌希晶さん(中央)=4日午前、東京都千代田区
2026年03月04日 19時18分