名古屋出入国在留管理局の施設で2021年、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡し、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が11日、名古屋地裁であった。大竹敬人裁判長は、原告側が求めた当時の入管局長や看守、看護師らの証人尋問を却下。次回7月22日で結審する見通し。
原告弁護団は入管の組織的過失を立証するため新たな尋問が必要だと主張したが、裁判長は「これまでの審理で必要な立証はされたと判断した」と述べた。
証人尋問は、診察した施設の非常勤内科医、原告と国側双方の専門家の計4人に対し行われた。内科医は「亡くなる兆候はなく、死亡したと聞いて驚いた」とし、国側専門家も「判断は適切で、予期せぬ死亡だった」と証言。原告側専門家2人は死亡約3週間前の尿検査で飢餓などが疑われる異常値が出ていたとして、速やかに治療すれば救命できたとした。
2026年03月11日 17時18分
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