
【ロンドン時事】2028年ロサンゼルス五輪を目指す20歳以下で構成されたサッカーU22(22歳以下)日本代表は、17日までに英国で対外試合を行い、1勝1分けだった。昨年のパリ五輪から続投した大岩剛監督の下、本格的に始動。3年後の五輪に向けて収穫を得た。
1―1で引き分けたU20イングランド代表戦、2―0で勝ったボーンマス(イングランド)戦の2試合を通し、同じ世代の相手を技術の高さで上回った。ボーンマス戦では左サイドバックの小杉(ユールゴーデン)が的確な位置取りと足元の技術で存在感を出し、視察に訪れていた相手トップチームのイラオラ監督から「とても良かった」と称賛された。身体能力や体格で勝る相手に対し、多くの選手が戦えた実感を口にした。
この世代には、船越監督の下で9~10月のU20ワールドカップ(W杯)を戦ったチームもあったが、今回の遠征から活動を一本化した。大岩監督は戦い方の浸透を図り、多くの選手を起用。選手同士でピッチ上の課題を解決させるため、あえて指示を出さない時間帯もつくった。
同じロス五輪世代でも後藤(シントトロイデン)、佐藤(岡山)は今回A代表の活動に呼ばれていた。小杉は「みんなチャンスがあれば(A代表に)食い込もうと思っているし、その底上げが五輪につながるのがベスト」と高みを見据える。
【時事通信社】
〔写真説明〕練習試合で競り合うU22日本代表の山口(中央)=17日、英国・ボーンマス
〔写真説明〕U20イングランド代表との国際親善試合で選手に指示を出すU22日本代表の大岩監督=14日、英国・ドンカスター
2025年11月20日 07時12分