
【北京時事】フィギュアスケート女子の青木祐奈(MFアカデミー)が、23日に四大陸選手権で初出場優勝を果たした。今季世界5位の合計217.39点をマーク。24歳でシニアの国際大会初タイトルを手にし、苦労人がついに報われた。
フリーには米ミュージカル映画の「ラ・ラ・ランド」を選んだ。女優として大成する夢を追う主人公の姿は、「あまりいないぐらい、山あり谷あり」と表現する自身の競技人生と重なる。ルッツ―ループの連続3回転という珍しいジャンプを幼少期から跳び、将来を期待された。けがや成績不振で苦しんだ時期の方がはるかに長い。昨季限りでの引退も考えたが現役続行を決め、新たな振付師のもとでスケーティングを磨いた。
豊かな表情と指先や顔の向きまでこだわった滑りは、見る者の心を動かした。明るい曲調に引っ張られず、映画の中で描かれるかなわなかった夢の切なさも余すことなく表現。ジャンプを全て降りた後は、踊るようにステップを踏み多幸感にあふれたフィナーレへ。演じ切って氷上の主役となった。この大会の結果で去就を決めるつもりだったが、うれしい悩みになりそうで「冷静な状態で決めてからお伝えできたら」と話した。
主人公が最後のオーディションに臨む曲を演目のメインに置き「自分を誰かに見つけてほしい、という願いを込めた」。表現力などを10点満点で評価する演技構成点では、9点台をマークした項目も。国際大会の実績がない中で、純粋に演技が評価された。「かなう夢もあったり、かなわない夢もあったり。でも、このように評価していただけたことに関しては、夢がかなった」。映画とはまた違う、幸せな結末が待っていた。
【時事通信社】
〔写真説明〕優勝し、喜ぶ青木祐奈=23日、北京(EPA時事)
〔写真説明〕フリーで演技する青木祐奈=23日、北京(AFP時事)
2026年01月26日 07時07分