重圧乗り越え、新大関V=安青錦、浪速で綱とり挑戦へ―大相撲初場所



大一番を控えた安青錦は両目を閉じ、己と闘っていた。昨年11月の九州場所では、新関脇の地位で横綱豊昇龍との優勝決定戦を制した。その時の心境と「同じというと、うそになる。大関として臨む。違った緊張感があった」。重圧を乗り越えて熱海富士を下し、新大関としても賜杯を抱いた。

2場所連続となる決定戦は、巨漢の圧力をしのぎながら必死に抵抗。相手に胸を合わすように出られて後退したが、左から逆転の首投げで裏返しに。「中に入られて危なかった。体が動いている」とほっと一息つき、口ぶりに実感を込めた。

本割は先に勝った熱海富士に対し、琴桜との大関対決を物にして3敗を堅持。2度目の優勝への執念を実らせた。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「初日は花道で逃げ出したくなったと言っていた」と、まな弟子の苦しみを明かす。

24日の14日目の夜は眠れず、食欲もなくなったそう。心身共に重荷を背負いながら、最高の形で成長を示した。新大関は「責任感を持って、結果を出せてよかった」と誇らしげだった。

3月の春場所では横綱昇進に挑む。高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「楽しみでしかない」と期待を寄せた。昭和以降、2場所で大関を通過したのは双葉山と照国だけ。「(昇進は)自分が決めることではない。いい結果が出せるように頑張る」と安青錦。浪速の土俵でも主役を務める。

【時事通信社】 〔写真説明〕優勝し、賜杯を手にする安青錦=25日、東京・両国国技館 〔写真説明〕優勝決定戦で、熱海富士(右)を攻める安青錦=25日、東京・両国国技館 〔写真説明〕優勝決定戦で熱海富士(下)を首投げで下し、優勝を決めた安青錦=25日、東京・両国国技館

2026年01月25日 21時01分


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