【アンカレジ(米アラスカ州)時事】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日、米アラスカ州アンカレジで会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナでの戦争終結に向けて協議する。ロシア高官によると、首脳会談は同日午前11時半(日本時間16日午前4時半)に始まり、両大統領はその後、共同記者会見に臨む。タス通信によれば、成果文書への署名は予定されていない。
会談は一対一の形式に続き、閣僚らを交えた拡大会合で行われる。食事も一緒にする。即時停戦を目指すトランプ氏に対し、プーチン氏はウクライナの一部領土放棄などを要求するとみられ、関係国の立場の隔たりは大きい。停戦実現への展望が開けるかが焦点だ。
ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、米ロ首脳の対面会談は初めて。トランプ氏は第1次政権時にプーチン氏と会談を重ねたが、両氏の顔合わせは19年に大阪で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)以来となる。
トランプ氏は今回の会談を「出方を探る協議」と説明し、戦争終結を巡るプーチン氏の立場を確かめる場と位置付ける。13日の記者会見では、プーチン氏との協議を踏まえ、ウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談を早期開催する意向を示しつつ、ロシアが停戦に応じなければ「厳しい結果になる」と警告。態度次第で対ロ制裁を強化する構えを見せた。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ米大統領(左)とロシアのプーチン大統領(AFP時事)
2025年08月15日 12時39分